元カノさんのお父様から


メール便が到着した。



開封してみると、



一つ一つ丁寧に封筒に包まれて、



貴重品達が入っていた。

当初は、僕に関わるあらゆる物が返ってくると予想していたが、
そうではなかった。

ローン代は入ってなかったけど、別に要らないですし、

元カノさんのために活きているお金ならそれでいいんです。


・実印
・元カノさんと選んだ愛車の鍵、
・金庫の鍵
・メジャー
・祖母の形見として婚約指輪代わりに預けていた万年筆

この5点が入っていました。

預けていた大事な物達


実印は不動産解約のために僕が置いていったものだ。

メジャーは確かに僕の実家にあったものだ。
古い物でおばあちゃんが使ってたのかな。
丹念に調べてくれたんだね。

金庫は、元カノさんと、お金持ちになれますように、って気持ちで
風水的に購入したもの。ごめんね。元カノさんを
お金持ちにしてあげられなくて。君の役割を果たさせる前に、
僕たちが別れちゃって。本当にごめんね。

車の鍵は、4年間、ずっと元カノさんをきっと守ってくれていたと思う。
元カノさんはずっとバッグに入れていたから。
それなのに引き離してごめんね。元カノさんの自由で捨てることができないものだったから、
返してもらうしかなくて、その方が元カノさんが僕を忘れる近道だと思ったんだ。
忘れられるのは死ぬより辛いけど、元カノさんの幸せにはそれが最善だと思ったんだ。
車は元カノさんと検討して選んで購入したもので、助手席にはいつも元カノさんが
楽しそうに色んな話をしながら乗っていた。そういう二人の思い出が今も詰まっています。
助手席には、元カノさんに貼られた運転の注意書きが今も残っていて、
今もそれを見て、まれに運転する時は、気をつけてます。
生涯もう誰もその助手席には乗せることはできません。
本当にありがとう。これまでお疲れ様。
これからは神様の御札の前に置くから、
付喪神として、元カノさんを幸せにしてあげる神様になって下さい。
車も、君も付喪神として大事に乗るから。
彼女の幸せを叶える動く神様になって下さい。

それから最後に、元カノさんに婚約指輪代わりに預けていた祖母の形見の万年筆。
そこには僕の祖母の名前が刻まれている。
僕の祖母は、元カノさんをとても気に入り、
「お嫁さんにきてくれますか?」といつも気にしていた。
おばあちゃん、ごめんね。元カノさんをお嫁さんにもらえなくて。
そして元カノさん、ごめんね。 婚約指輪代わりのものを返させて。
でもその方が、僕を嫌う君の負担にならないと思ったんだ。
君は人の名前が彫ってある念のあるこの万年筆を
捨てることが出来ない優しい人だと思ったから。
そして万年筆さん、ごめんね。これからは、君も神様の御札の前で
付喪神として元カノさんの幸せを叶える存在になって下さい。
毎日お祈りするから。

付喪神



多分これで、僕と元カノさんの5年間の全てが終わりました。


元カノさんとの関わりはもうなくなったんだと思います。


それは僕はにとっては死に直面する悲しさだけど、

元カノさんにとっては、別の幸せへの一歩だと

僕は信じています。



元カノさんは、誰よりも幸せになる資格がある人だと

いや、幸せにならないと社会全体や家族制度がおかしいとさえ言える人だと

元カノさんとの5年間を通して僕は誰よりも知っているつもりです。

おこがましいけど、ご家族より知っている面も沢山あるのです。

いやむしろ、ご家族じゃ無いからこそ知っている面が沢山あるのです。



僕にはたくさんの間違いもあったけど、

そのことに対して出来ることは全力でやったって

胸を張って言えます。



だから僕はこれからもこのブログで語り続けます。

それは自死に繋がる途で

決して幸福な途では無いけれど、

僕が死ぬ前に、

元カノさんが幸せに結婚したらしい、っていう風の噂を待ち続けて、

希死念慮に向かい合います。

時にはぼろぼろになり、

時には勇気をだしつつ、

半ばで挫折して死んでしまうかもしれないけれど、

それでも元カノさんの幸せを祈り続ける。



それがこのブログの

もう一つの旅の目的地に加わりました。 




それが僕の


人生最期の仕事です。



これだけは、


絶対に


守り抜いて見せます。