思えば、この家が出来てから四半世紀になる。


中学で虐めに遭い、


不登校になって、


荒れた中学時代を家で一人で過ごした。



四半世紀経ち、



今再び荒れた中年時代を


家で一人で過ごしている。



何もない不登校の状態から始まって、


志望の大学に奇跡的に合格し、 


大学院で研究をして博士号を取り、


その間それなりに青春し、


彼女も幾人かでき、


やっと運命と思える人に出会い、


将来を約束した半年後には、


仕事も彼女も住居も何もかも失っていた。



そして気付けば、中学時代の引きこもりに戻っていた。



ただ、年を取っただけだった。



ぐるっと四半世紀一回りして、



ただ年を取っただけだった。



いや、希望も何も得なければ、



今ほど絶望もしなかったのかもしれない。 



そう言う意味では、



中学時代の引きこもりを続けていた方が、



余程幸せだったのかもしれない。



下手な希望や夢は、



必ず絶望へと繋がると



この年でようやく分かった気がする。